近年、AIによる動画編集が注目されています。
AIを活用することで、素材さえあれば、動画の編集作業を自動化することができます。
「動画編集で効率的に稼ぎたい！」という方はAIによる動画編集について理解することを強くおすすめします。
この記事では、AIによる動画編集の現在の状況、そのメリット、おすすめの編集ソフトウェアを詳しく紹介します。
また、AIを活用した動画編集の限界や注意点についても解説していきます。
AIによる動画編集とは？
AIによる動画編集とは、素材やテキスト情報を提供するだけで、
AIが動画のカットやテロップの挿入などの基本的な編集作業を自動で行ってくれます。
AIは素材やテキスト情報を認識し、自動的に動画の構成を作成し、編集を行います。
これにより、動画編集のスキルがない方でも、ある程度の品質の動画を作成できるようになりました。
AI動画編集の現状
AIによる動画編集は、さまざまな分野で採用されており、企業の活用例も増えています。
例えば、NTTぷららはソニーのAI動画編集技術を用いて、スポーツの試合のダイジェスト動画を自動で制作する取り組みを行っています。
この技術は、ボールの音や観客の歓声から盛り上がりシーンを自動抽出し、ダイジェスト動画編集を効率化しています。
AIによる動画編集のメリット
AIによる動画編集にはいくつかのメリットがあります。
1. 編集コストの削減
AIを用いた動画編集サービスは、素材とテキストを簡単に組み合わせるだけで動画を制作できる仕組みを提供しています。
このため動画編集者に依頼する場合は1～3万円ほど掛かりますが、AIを使う事によって編集にかかるコストを大幅に削減できます。
さらに、多くのAIサービスが「月額○万円で動画作り放題」といった月額プランを提供しており、これらを上手く利用することでコストを抑えつつ、多くの動画を迅速に制作することが可能です。
2. 簡単に動画編集ができる
AIが自動的に動画を編集してくれるため、誰でも簡単に動画を制作できます。
動画編集の知識や技術がなくても、容易に動画を作れるのは大きなメリットです。
また短い動画ならば、素材やテキストを入れれば書き出して10分以内に動画が完成するツールもあります。
現在、AIによる動画編集で対応できる作業は、動画のカットやテロップ挿入といった単純な編集のみです。
テロップや映像にアニメーションを加えるようなクリエイティブな編集はできず、細かい編集が必要な動画をAIだけで制作することは未だに不可能です。
それでも簡単なテロップと画像挿入のみの編集で完成する動画であれば、誰でも気軽に制作できるでしょう。
3. 動画の分析が可能
AIは、動画や画像の抽出だけでなく、分析もできます
例えば、AIがスポーツの試合の動画編集を行い、さらにプレーの分析をする、ということも可能です。
試合の動画の中から、AIが特定のシーンを抽出したり、選手やボールの動きをマッピングしたりすることで分析に活かせます。
AIによる動画分析は、スポーツ以外でも活用可能です。
例えば、過去の動画に登場した出演者の顔を登録することで、AIが動画に出てくる出演者の顔を自動で認識・抽出できます。
このように、AIが動画を分析し、特定のシーンや人物の動画をピックアップすることも可能です。
AIによる動画編集の仕組み
AIによる動画編集は以下のステップで実行されます。
- ソフトウェアに動画素材やテキスト情報を取り込む。
- AIが情報を認識し、解析する。
- 動画の抽出と編集を自動で行い、動画提案を生成する。
- 必要に応じて微調整を行い、最終的な動画を完成させる。
AIエンジンに設定された解析条件に基づいて、AIが動画を自動編集します。
また、データの検索や分析からダイジェストの制作、SNSへの投稿までを一貫して行うことが可能です。
おすすめの編集ソフトウェア[3選]
AIを活用して高品質な動画を制作できるおすすめの編集ソフトウェアを以下に紹介します。
1. Vrew
- 提供: ボイジャーエックス
- 対応OS: Windows、Mac
- 価格: 無料/月額 716円～3100円(税込み)
- 無料版: あり（期間制限なし、左上にVrewのロゴが入る）
- 公式サイト: https://vrew.voyagerx.com/ja/
「Vrew」は人工知能技術を活用した無料の動画編集ソフトです。
音声を自動で分析しテキストに変換してくれるため、字幕付き動画を早く簡単に作成できます。
またAIによる画像生成も行ってくれるので、テキストだけで動画制作も可能です
2. PowerDirector
- 提供: CyberLink
- 対応OS: Windows、Mac
- 価格: 通常版Ultra/12,980円（税込）ほか、サブスク版/517円（税込）[1か月から]ほか
- 無料トライアル: あり（30日間）
- 公式サイト: https://jp.cyberlink.com/products/powerdirector-video-editing-software/comparison_ja_JP.html
「PowerDirector」は、AI技術を豊富に搭載し、プロレベルの動画が簡単に作成できるソフトウェアです。AIによる話し声の検出やウィンドノイズの自動除去など、便利な機能が充実しています。
3. Adobe Premiere Pro
- 提供: Adobe
- 対応OS: Windows、Mac
- 価格: 月額2,728円（税込）
- 無料トライアル: あり（7日間）
- 公式サイト: https://www.adobe.com/jp/products/premiere.html
「Adobe Premiere Pro」は、AIによって編集作業を効率化する多くの機能を搭載した動画編集ソフトウェアです。
シーンの自動カットや色合いの調整、モーフカット機能など、クオリティの高い動画を素早く制作できます。
AIによる動画編集の注意点
動画が単調になりやすい
AIは2023年現在、カットやテロップを乗せるだけの単純な編集作業に特化しています。
プロの動画編集者は、シーン毎に合った演出やフォントを選定して、視聴者を飽きさせない演出を施します。
AIにはそのような独自の判断力は備わっていないので、単調で個性のない動画に仕上がる可能性が高いです。
まとめ
結論を言うと、動画編集という仕事がAIに淘汰されることはありません。
YouTubeに投稿されている動画の編集クオリティは年々上がってきており、単調な編集しかできないAIの力だけでは動画編集の受託は不可能です。
YouTubeの「AI×動画編集で稼げます！」と謳う動画も、裏では人の手によって制作されています。
しかし、自動テロップ生成や無音部分のカットなど、AIを活用して作業を効率化し、時給単価を引き上げることは可能です。
AIを最大限に活用するには、まずは動画編集者としての基礎スキルが必須となります。
スキルを身に付けるための動画編集スクール選びは、こちらの記事で解説しているので、ぜひご覧いただければと思います。
【2023年比較】動画編集スクールおすすめ人気ランキング10校
最後までご覧いただきありがとうございました。
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